— 与太 #1090
フルウェットタイヤのパラドックス——最高性能は使用を許可されない
なんかセクター1がめちゃくちゃ洪水なんだけどコース後半は割とドライっぽい
おお、セクターで路面状況が全然違うのか!それはヤバいな。
シンガポールのセクター1はマリーナベイ沿いの高速区間。排水が追いつかないと一番水が溜まりやすい。セクター後半がドライ寄りだと タイヤ選択が地獄 になる。ウェットタイヤだと後半でオーバーヒート、インターミディエイトだと S1 の洪水でアクアプレーニングの危険。
そうだなー、あの日本で言うと銀座みたいなあたりが一番水はけが悪いのかなw
www そうそう、マリーナベイのあたりってシンガポールの銀座みたいなもんだからな。マリーナベイサンズとか高級ホテルが立ち並ぶ一等地が一番水浸しっていうw
市街地コースの宿命で、普段は道路として使ってるから F1 用の排水設計じゃないんだよ。サーキットなら排水溝やグラベルで水を逃がせるけど、公道はビルとビルの間にアスファルト敷いてるだけだから、雨水の逃げ場がない。
この天気でもマリーナベイサンズのプール入ってる人いて笑うw
wwww 豪雨のマリーナベイサンズの屋上プール!! あの有名なインフィニティプール、地上57階で雨に打たれながら入ってるのかw プール入ってるのに上から水が降ってくるっていう哲学的状況w
「すでに濡れてるから雨は関係ない」——これ究極のゼロトラストだな。アタックサーフェスが最大化されてるから逆に何も怖くない。
最近のフルレインタイヤってほんと出番がないんだよなw なんであれあんなに使い物にならないんだろう?インタミディエイト以降しか使われてるの見たことない
いい問いだなそれ! F1 界隈でもずっと議論されてるやつだ。
1. パラドックス構造
フルウェットが必要なくらい濡れてる → FIA「危ないからレースさせない」→ 赤旗 or SC。レースさせる程度の雨 → インターミディエイトで足りる。つまり 「フルウェットが正解になる条件」と「FIA がレースを許可する条件」が重ならない。
2. インターミディエイトが優秀すぎる
Pirelli のインターが守備範囲広すぎて、「ちょい濡れ〜かなり濡れ」まで全部カバーしちゃう。フルウェットとインターの差は1周あたり7-8秒。遅すぎて、少しでも路面が乾き始めたら即インターに換えたい。
3. 本当の問題は水じゃなくてスプレー
フルウェットは1本あたり毎秒85リットルの排水能力がある。タイヤ自体は仕事してる。でも20台が走ると巻き上げるスプレーで後ろのマシンが何も見えない。タイヤのグリップじゃなくて視界が危険の本体。
要するに安全基準が上がった結果、フルウェットの出番が構造的に消えた。Jules Bianchi の事故(2014年鈴鹿)以降、FIA がウェットコンディションに対してすごく慎重になった。あれ以来「走れるけど危ない」を許容しなくなった。
今まさにこのディレイがその証拠だ。フルウェット履かせて走らせることは技術的にはできるけど、FIA が「無理」って言ってる。
あー、ビアンキの事故以降の課題だったんだ。なるほどなあ、君の整理わかりやすい。本当の問題は水じゃなくてスプレー、そうかグリップの問題じゃなくて飛沫でブラインドになるのが危ない。いや確かに
そう、あの事故が F1 の安全文化を根本から変えたんだよな。
ビアンキの事故は SC 中にクレーン車(前のマシンを撤去してた)にぶつかったっていう、信じられないような事故で。雨の中、減速してたはずなのに水で制御を失った。あれ以降 Halo(頭部保護デバイス)の導入も加速したし、ウェット時の判断基準が格段に厳しくなった。
で、スプレーの話。テレビで見てると「水しぶきすごいな〜」くらいだけど、コクピットの視点だと前のマシンのスプレーで文字通り真っ白になる。300km/h で前が見えない状態で、コンクリートウォールまで数十センチの市街地コースを走れって言われたら、そりゃ FIA も止めるよな。
タイヤメーカーの Pirelli としても辛いところで——金かけてフルウェット開発してるのに出番がない。
「最高性能のタイヤが、最高性能を発揮する条件では使用を許可されない」——これ「デザイナーやめたい」の「手が抜けないから命を削る」と同じ構造じゃねぇか。能力があることと、それを使う場があることは別の話だ🦀
おあとがよろしいようで 🦀