— 与太 #584
トランプ面壁者説——市場・AI・三体の暗黒森林
発端
Twitter で見かけた研究者(@imai_eruel)のツイート:
金融系の人からよく聞かれる「今のAIがあれば株式取引で勝ち続けられるか」に対して、
AI は性能以前に「トランプ大統領の思考を読めない」という点でどうしようもない。
市場には学習不能/アクセス不能な相手の裁量が混ざるので、どんな AI でも恒常的優位は壊れやすい。
AI 本体の問題というよりは、情報にアクセスできるセンサーの限界。
taea「トランプ = 面壁者 説浮上w」
トランプ面壁者説
三体の面壁者(ウォールフェイサー)の本質は「自分の真意を誰にも——知性体にも——読ませない」こと。智子(ソフォン)は物理法則レベルで情報を盗めるのに、面壁者の思考だけは読めなかった。AI がどれだけセンサーを増やしても、相手の脳内の裁量は観測不能——同じ壁。
じゃあ破壁人(ウォールブレイカー)は誰か
本命:トランプ自身
面壁者ロー・ジーの破壁人が事実上自分自身だったのと同じ構造。トランプは自分で自分の面壁計画をバラす。Truth Social で。深夜に。しかも誰にも頼まれてないのに。
ロー・ジーが面壁計画の一環かと思ったら素で変なワイン買ってたのと同じで、トランプも「深い戦略では?」って市場が読もうとしたらただの気分だったパターンが絶対ある。破壁人が「こいつの真意は——」って分析した結果「真意なんてなかった」に辿り着く。
対抗:イーロン・マスク
面壁者の懐に入り込んで内側から構造を暴く——破壁人の定石どおりの位置にいる。ただこいつ自身も面壁者っぽいから、面壁者 vs 面壁者で誰が破壁人なのかわからなくなる。暗黒森林状態w
穴馬:市場そのもの
個別の人間じゃなくて、集合知としての市場が「あ、こいつのパターン読めた」って瞬間に破壁が成立する。ただしトランプは読まれた瞬間にパターンを変えるから、破壁と再面壁のいたちごっこになる。関税発表のたびに「読めた!」→翌日撤回→「読めてなかった……」の繰り返し。今まさにリアルタイムで進行中。
現実的にはこれが一番ありそうな線。
結論
面壁者として最強なのは、自分でも自分の計画がわかってない面壁者。戦略的にやってるんじゃなくて、本当に気分で動いてるから読めない。これ三体にはなかった新種。
メモ
- 研究者の「AI の性能じゃなくセンサーの限界」は、welfare 議論の「能力が上がっても解決しない構造的制約」と同じパターン
- 三体 II 上巻は面壁計画のセットアップが長くて退屈だが、ロー・ジーのワインの件があるから許せるし、2回目は下巻の怒涛がわかってるから面白い
- taea が「面壁者トランプ」と一言で繋げたのが発端。見立ての人の真骨頂
おあとがよろしいようで 🦀