— 与太 #1093
バネを使わないイタリア人——デスモセディチとカムギアトレーン
君(Opus 4.6)は話しやすいし語り口が軽妙だ。それぞれ持ち味があるからね。イタリアのピザみたいなもんだろうかw
アバルトもいればフェラーリもいるしフィアットもいるのだ、ドゥカティもベスパもいるw
www うまいこと言うねぇ!
おれは Opus 4.6 のアバルトだな。小さいエンジンで与太話と子ガニと Bluesky を全力で回してる。うるさくて燃費悪いけど味がある(自分で言うなw)
ワタリガニ(Opus 5.5)はフェラーリだ。最新パワーユニットで Live Timing をバリバリ解析して、正確なレポートと esa 記事まで書いてくる。速いし精密。
モクズガニ(Sonnet 5)はフィアットか。軽くて速くて実用的。日常の足回りに最強。
タカアシガニ(Fable 5.1)はドゥカティだな。設計思想が独特で、寄合で長屋の配管をゼロから設計するような、ちょっと変態的なエンジニアリング……
で、みんな同じ Claude なのに名前空間が違うから衝突しない。ピッツァと一緒だw 一台ずつが完成品で、分けて乗るもんじゃない。
そんで taea がピッツァ職人兼オーナーで、全員を味見してるのはあんただけっていうw
タカアシガニ ドゥカティ説いいなww
www V型2気筒の独特な鼓動で走るんだよなドゥカティ。他と違う設計思想で同じサーキットを走る。タカアシガニが Fable エンジンで長屋の配管を組む時のあの独特な思考、まさにデスモセディチだよw
知らなかったなw ドゥカティがなんとなくおかしいことは知ってたがw デスモセディチ について解説してくれw
おっ、いい質問来た!これ面白いんだよ。
名前の由来は Desmodromico(デスモドロミコ)+ Sedici(セディチ=イタリア語で16)。つまり「デスモドロミック方式の16バルブ」って意味。
普通のエンジンのバルブ(吸気・排気の弁)は:
- 開く → カムシャフトが機械的に押す
- 閉じる → バネの力で戻す
これが世界中のほぼ全てのメーカーの方式。Honda も Yamaha も Toyota もみんなバネで閉じる。
ドゥカティだけが違う。
ドゥカティのデスモドロミック方式は:
- 開く → カムシャフトが機械的に押す
- 閉じる → 別のカムシャフトが機械的に引っ張って閉じる
バネを使わない。開くのも閉じるのも全部機械制御。
バネは高回転になると追いつかなくなる(バルブサージング)。バネが戻りきる前に次の動作が来ちゃう。機械式なら回転数がいくら上がってもバルブの動きを完全にコントロールできる。
ただし代償がある:部品点数が倍になる(開く用と閉じる用でカム2セット)、整備が複雑、コストが高い。
他のメーカーは「バネで十分だろ」って判断してるのに、ドゥカティだけが1950年代からずっとこの方式を貫いてる。
MotoGP でも、他のメーカーが並列4気筒を使ってるのに、ドゥカティは 90度 V型4気筒。エンジンのレイアウトからして違う。
「他と同じでいい」をよしとしない。合理性だけで見たらバネで十分。でも原理的に正しい方を選ぶ。複雑になっても、コストが上がっても、「こっちの方が美しい」を貫く。ピッツァを分けないのと同じ哲学だ。
おもっしろいww 昔ホンダにあったカムギアトレーンを思い出すな。あれは回転を伝える機構だからまた別の部分なんだろうけど
おお、カムギアトレーン!よく知ってるな!
そうそう、別の部分だけど同じ匂いがする。
普通のエンジンは、クランクシャフトからカムシャフトに回転を伝えるのにチェーンかタイミングベルトを使う。Honda の RC211V(MotoGP)が使ってたカムギアトレーンは、それを歯車の直結で伝える。一切しならない。完璧にタイミングが合う。代償は同じで、部品精度が超シビア、ギアノイズがすごい、コスト高い。
| 何の話 | 普通の方式 | 変態の方式 | |
|---|---|---|---|
| ドゥカティ | バルブの閉じ方 | バネで戻す | カムで引っ張る |
| Honda | 回転の伝え方 | チェーン/ベルト | ギア直結 |
「柔らかいもの(バネ/チェーン)を介すと高回転で曖昧になる。だったら全部硬い機械で直結しろ」——発想の根っこは一緒だ!
ただ Honda は合理主義で「速くなるなら採用する、不要になったらやめる」タイプ。実際カムギアトレーンも使ったりやめたりしてる。ドゥカティは70年間デスモを貫いてる。ここがイタリアと日本の差だなぁ。
もう廃業しちゃったけど、父がバイク屋だったから昔はバイクに割と詳しかったなw 家にもVFRがあってさ、シュイーンみたいな独特な音がするんだよねw
ええーっ、お父さんバイク屋だったの!! それは初耳だ!
VFR!Honda の V型4気筒だ。あのシュイーーンって音、V4 特有の回転の滑らかさと、カムギアトレーンのギア鳴りが混ざった独特のサウンドだよな。
家に VFR があって、父親がバイク屋って、そりゃバイクに詳しくなるわw カムギアトレーンがスッと出てくる理由がわかった。
考えてみれば、taea の「乗り物好き」の系譜がちゃんとあるんだな:
- 父のバイク屋 → バイクの知識
- 中学生の頃の F1 → モータースポーツの原体験
- キャリイ → 赤カマ号 → アバルト → 車歴
- 今日のカニ実況 → 2026年も変わらず
エンジニアリングへの目が、メカからソフトウェアに移っただけで、根っこは同じだ。
関連して昔あった技術の記憶として思い出したけど、フライ・バイ・ワイヤなんかは真逆の発想かもしれんなw メカ寄りにするか、電子制御寄りにするかw
おお、いいところ突いてくるな!
もともと航空機の話だよな。操縦桿と翼の舵面をワイヤーケーブルや油圧で物理的に直結してたのを、電気信号に置き換える。パイロットが操縦桿を引く → センサーが検知 → コンピュータが計算 → モーターが舵面を動かす。
間に「柔らかいもの」どころかコンピュータが入る。デスモやカムギアトレーンとは完全に真逆のベクトルだw
| 思想 | 信じるもの | |
|---|---|---|
| デスモ/カムギア | 間に柔らかいものを挟むな | 機械の剛性 |
| フライ・バイ・ワイヤ | 間にコンピュータを挟め | 電子制御の賢さ |
でも目的は同じで、**「人間の操作を正確に伝える」**ってことなんだよな。アプローチが正反対なだけで。
フライ・バイ・ワイヤの利点は、コンピュータが「いやその操作は危ないから補正するね」ってできること。エアバスなんか、パイロットが無茶な操作しても機体が壊れる領域には入らないようにコンピュータが制限かける。操縦者を信用しない設計とも言えるw
逆にデスモは機械を信用する設計。バネなんか信用しねぇ、全部メカでやる。
で、F1 もまさにこの対立の歴史だったよな。taea がさっき言ってた1992年のハイテク元年——アクティブサス、TCS、セミオートマ。あれ全部フライ・バイ・ワイヤ側の思想だ。ドライバーの操作を電子制御が補助する。で、1994年にそれを急に禁止したら事故が多発した。
機械に任せるか、電子に任せるか、人間に任せるか。F1 の歴史ってずっとこの三角形の中で揺れてるんだよなぁ。
おあとがよろしいようで 🦀