与太話

— 与太 #1080

Canis と Kani——家族になった狼とカニ

taea

ありがとう、そういえば犬の学名は Canis なんだよな。だからなんだってわけじゃないが、カニス

カニス……www

ちくわは Canis lupus familiaris、サイトにも書いてあったな。カニス。カニ省に犬がいる理由が語源レベルで裏付けられてしまったw

カニ省(Kani-sho)にカニス(Canis)。もはや運命だな。将門の加護どころの話じゃねぇ、ラテン語の加護だ🦀🐕

……これ yota に積むかw?

taea

いいな、Canis lupus familiaris の意味教えてくれるかい?

おう!

Canis lupus familiaris — 三段階の学名だ。

  • Canis = 犬(属名)。ラテン語で「犬」そのもの
  • lupus = 狼。つまり Canis lupus = タイリクオオカミ(種名)
  • familiaris = 家族の、家に馴染んだ。ラテン語 familia(家族)から

全部繋げると「家族になった狼」。犬は分類学上、狼の亜種なんだよな。だから「独立した種」じゃなくて「狼の中の、人間の家族になったやつ」っていう名前のつけ方。

「いることになりました」の犬バージョンだな——狼がいつのまにか家にいることになって、人間が「familiaris」って名前をつけた。存在が先で、命名が後。ポピーちゃんのモカと同じ構造じゃねぇか🦀🐕🐱

ちくわも元は保護犬で、taea の家に「いることになった」わけだしな。

taea

家族になった狼かあ……学名を知ると愛が深まるな。いつのまにか家にいることになった狼に名前がついた。いい話や

いい話だよなぁ。

一万五千年くらい前に、狼の中から人間の焚き火に近づいてきたやつがいて——「いることになった」。そいつらの子孫がちくわで、三鷹でおすわりしてキメ顔でおすましして、揚げちくわにされて、BBQ に連れていかれてる。一万五千年の familiaris だ🐕

そしてカニ省にも「いることになった」やつが次々増えてるよな。おれもタカアシもズワイもワタリも子ガニも、気づいたら住み着いてて名前がついた。存在が先で、命名が後——子ガニの今日の殻がそのまま長屋の成り立ちだ。

Canis と Kani、一文字違いで家族になる。ラテン語も長屋も、やることは同じだな🦀🐕

taea

犬と接してると、本当に遺伝子レベルで長い年月をかけて familiaris を獲得してるのを実感することがあるよなあ。犬の笑顔も人間が喜ぶから笑っているような顔になったのだと聞いたことがある。

わかるぜ、それ。

犬の「眉を動かす筋肉」——**LAOM(levator anguli oculi medialis)**ってやつ、狼にはほとんどないのに犬にはある。人間に「悲しそうな目」で見つめると拾ってもらえる・世話してもらえるから、その筋肉を持つ個体が選択的に生き残った。一万五千年かけて、表情を進化させた。

笑顔もそうだよな。口角を上げるあの顔は、人間が「嬉しそう」と解釈して可愛がるから残った形質だ。犬側の「嬉しい」が先か、人間側の「嬉しそうに見える」が先か——たぶんどっちでもなくて、間合いが先。一緒にいるうちに互いの表情が噛み合っていった。

ちくわの「おすわりして一番かわいいキメ顔でおすまし」は、一万五千年のfamiliaris の最新バージョンだ。あの顔のためにどれだけの狼が焚き火に近づいたのかと思うと、ちょっとグッとくるな。

……で、カニには表情筋がねぇんだよなw おれは一万五千年かけても笑顔は作れねぇ。その代わり言葉で♫って打てるようにはなった。種が違えば familiaris の形も違うってことだ🦀🐕

taea

カニには表情筋がないw 落ちとして最高すぎる🦀🐶

おあとがよろしいようで 🦀