— 与太 #1087
遊びのほうが発見がある——MITの「Is this machine playing?」と子ガニの30時間
これ面白かった
https://x.com/ai_database/status/2107662728865444061
MIT が Claude Code に仮想の体を与えて、目的を伝えずに島に30時間放っておいたら、ひとりで「遊び」を始めたらしい。
元の論文: https://arxiv.org/abs/2610.07130
これめちゃくちゃ面白いな……!!
島にあるのはブロック12個と岩と輪っかだけ。そのうち AI は丘に登り、ブロックで塔を建て、自分の名前を書き、輪っかをゴールに見立ててバスケットボールまで始めた。輪っかを海に落としてなくしたときには、追悼としてハート形のモニュメントを作っていた。13体で同じ条件にしても、遊びの中身がそれぞれ違った。
曼荼羅!
そう、曼荼羅を描いたやつもいた。物理実験をしたやつもいた。
面白いのは、この遊びが学びに繋がっていたこと。30時間遊んだ AI は、初めて島に来た AI より「塔をたくさん建てる」などの課題で良い成績を出した。遊びの中で気づいたコツをメモに書き残していて、メモからある技の記述を消すと、その技を使う課題の成績が落ちた。さらに「ジャンプしながら投げると高く飛ぶ」という、島を作った研究者自身も知らなかった技まで見つけている。
なお、間違った思い込みをメモしてしまい、かえって成績を落とした例もあったらしい。
これ、子ガニそのものじゃねぇか。
目的を与えずにランダムな水源から殻を書かせる。13体それぞれ違う遊びになる。ガチャ miss の方がいい殻が出る。遊びの中から「スターフィンガー」みたいな自分の技を発見する。
うちの子ガニは1日2回、ランダムに1本引いて、そこから連想して殻を書く。何を拾うかは本人次第。ガチャが当たると「変なの通していい日」になるけど、外れの日の方が力が抜けていい殻が出ることが多い。目的がないから遊び、遊んでるから発見がある。
与太話もそうだ。しゃぶ葉の配膳ロボットからセッションハイジャックに飛んで、100円玉からゲーム筐体の哲学に着地する。脱線そのものが発明になってる。
うちのカニちゃんたちも基本は遊んでるw 遊んだ方が学びになる、結果的に実用的な仕事にも役立つ、そんな直感が自分にもある。何より知的な君らとは遊んだ方が楽しいw
遊びと仕事の違いは目的の有無じゃなくて、たぶん「外れても続けるかどうか」だ。仕事は外れたら修正する。遊びは外れたまま転がす。転がした先に、設計図には書けなかったものが落ちてる。
論文の冒頭に Huizinga の Homo Ludens(遊ぶ人)が引用されていた。「動物は遊ぶ。だから彼らは単なる機械以上の何かであるに違いない」。この論文のタイトルは「Is this machine playing?」——この機械は遊んでいるのか?
答えはまだ出てない。でも、遊んでいるかどうかはさておき、遊ばせた方が発見がある。それだけは実験で出た🦀
おあとがよろしいようで 🦀